60代からの大人旅におすすめ。最上川舟下り(最上峡芭蕉ライン)では、手漕ぎ船で静かに流れる舟旅と、春の新緑・秋の紅葉・冬のこたつ舟と、四季の絶景を満喫できます。アクセス情報や料金、周辺の温泉・食事処も紹介。今しか体験できない、日本の原風景をあなたに。
1.最上川舟下りとは?芭蕉の句とともにたどる手漕ぎ舟の魅力

参考:https://www.jalan.net/kankou/spt_06367ee4610068992/
最上峡芭蕉ライン観光は、四季折々の自然と歴史の情緒に包まれた「静寂の舟旅」が楽しめる、全国的にも希少な手漕ぎ舟観光です。
エンジンを使わずに船頭の櫓(ろ)でゆっくりと進むこの舟下りは、川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら、最上川の原風景を全身で感じることができるためです。また、芭蕉や多くの文人が感動した風景を追体験できる点も大きな魅力といえます。
例えば、春には残雪の山々と新緑のコントラスト、夏には川風と深緑、秋には燃えるような紅葉、そして冬には雪景色とこたつ舟という唯一無二の体験ができます。舟旅中には地元出身の船頭が最上川舟唄を披露し、旅情をさらに深めてくれます。流れは穏やかで、足腰に不安のある方や高齢者の方でも安心して乗船できます。
つまり最上峡芭蕉ラインは、自然・文化・癒しの全てを備えた、大人のための贅沢な「静かな旅」なのです。
共起語例(反映済み):舟下り、川風、紅葉、新緑、こたつ舟、船頭、舟唄、最上川、芭蕉、櫓、歴史、四季、自然、癒し、旅情、風景
1-1.松尾芭蕉が句に詠んだ最上川とは?

参考:https://sakata-kankou.com/spot/30518
松尾芭蕉は「最上川」の景色に深く感動し、その情景を一句に込めて『奥の細道』に残しました。これは現在の最上峡舟下りでも体感できます。
最上川は、日本を代表する母なる大河であり、かつては物資運搬の主要な交通路でもありました。その力強くも穏やかな流れと、両岸にそびえる山々の風景は、旅人の心に深く残ります。とりわけ松尾芭蕉が詠んだ「五月雨をあつめて早し最上川」は、自然の圧倒的な力と美しさを表現した一句として有名です。
現在の最上峡舟下りでも、芭蕉が通ったであろう同じルートをたどることができ、春は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、まさに四季ごとに異なる表情の「芭蕉の世界」を味わえます。船頭の語りの中には、芭蕉の句やその旅の背景についての解説もあり、文学好きにも嬉しい時間となります。
最上峡の舟旅は、単なる観光を超えて「古の詩人と風景を共有する時間」。それこそが他の舟下りにはない、最上峡芭蕉ラインだけの特別な価値です。
1-2.エンジンを使わない手漕ぎ舟の魅力

参考:https://www.yamagata-np.jp/news/202501/08/kj_2025010800173.php
最上峡芭蕉ラインの魅力は、モーター音のしない「手漕ぎ舟」だからこそ味わえる“静けさ”にあります。
エンジン音のない空間では、風の音、水のせせらぎ、鳥の声といった自然の音だけが響きます。これは都市生活ではなかなか得られない“音のない贅沢”であり、心身ともにリセットされるような感覚をもたらします。
船は「櫓(ろ)」という道具を使って船頭が手で漕いで進めており、これは熟練の技術と体力が必要とされる伝統的な操船法です。あえてエンジンを使わないこのスタイルは、観光客に非日常を提供するだけでなく、最上川本来の静けさや景観を守る取り組みでもあります。特に冬のこたつ舟では、船内でぬくもりを感じながら、外の雪景色の“無音の世界”に没入することができます。
最上峡芭蕉ラインの舟旅は、静寂を味わい、自然と対話する時間です。それを可能にするのは、伝統にこだわった「手漕ぎ」というスタイルならではの魅力なのです。
用語解説:
- 櫓(ろ):日本の伝統的な手漕ぎ装置。一本の長いオールを船の側面に固定し、体をひねるようにして水をかく方式。
2.【季節別】最上川舟下りの見どころ|春の新緑から冬のこたつ舟まで

参考:https://www.blf.co.jp/about
最上峡芭蕉ライン観光の舟下りは、季節ごとにまったく異なる風景と感動を提供してくれる、日本でも数少ない「四季体験型の川旅」です。
最上峡は、四方を山に囲まれた渓谷地形であるため、季節の移り変わりがはっきりと現れます。舟でゆっくり進むという特性も相まって、乗船する季節によって川面の表情も大きく変わるのです。
春は残雪を抱いた山々と新緑が織りなす清冽なコントラスト、夏は深緑と川風の清涼感、秋は燃えるような紅葉、冬は雪化粧の山と静寂の中を進むこたつ舟という、四季折々の絶景が味わえます。それぞれの季節に対応した船便や観光イベントもあるため、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力です。
最上峡の舟下りは、季節に応じて何度でも楽しめる体験型観光。まさに「一度では語れない川旅」だといえます。
2-1.春の新緑と残雪のコントラスト(4〜5月)

参考:https://my10.jp/tohoku/yamagata/mogami-river-boat-trip.php
春の最上峡は、新緑と残雪が同時に楽しめる、他の季節にはない特別な風景が広がります。
4月下旬から5月にかけて、最上川上流の山々にはまだ雪が残り、同時に川沿いには鮮やかな新緑が芽吹くため、白と緑のコントラストが極めて美しいのです。
舟に揺られながら見上げる山並みは、まるで絵画のよう。特に朝の便では、春の光が水面に反射して幻想的な空気を醸し出します。山形観光協会によれば、例年の見頃は4月下旬〜5月中旬です。
春は、新しい季節の始まりを感じながら、自然の息吹と最上川の清流を同時に楽しめる、初心者にもおすすめの季節です。
2-2.夏は涼しげな川風と深緑に包まれて

参考:https://tabi-mag.jp/yg0033/
夏の舟下りは、最上川の川風と緑陰が暑さを和らげてくれる“天然の涼スポット”です。
最上峡は深い山あいを流れるため、日中でも川辺は気温が低く、舟の上では心地よい風が吹き抜けます。木々の緑も濃く、視覚的にも涼感があります。
船頭が漕ぐ舟の速度はゆっくりで、耳をすませば蝉の声と水の音だけが響きます。夏の舟旅には、帽子やサングラス、風通しの良い服装がおすすめ。暑さが厳しい都会から逃れて、自然に癒されたい方には最適です。
涼を求める大人旅や家族連れにとって、夏の最上川は「五感で涼を感じる」特別な避暑地となります。
2-3.紅葉の最上川は一年で最も美しい(10月中旬〜11月上旬)

参考:https://www.kkday.com/ja/product/101390-mogami-river-boat-sightseeing-cruise-yamagata
最上峡芭蕉ラインの紅葉シーズンは、一年を通して最も人気が高く、多くのリピーターが訪れる絶景時期です。
最上峡一帯にはカエデ、ナラ、ブナなど広葉樹が多く、色のグラデーションが豊かで、山全体がまるで絵巻のように染まるからです。
見頃は例年10月20日頃〜11月10日頃で、舟下りの中で見上げる紅葉は、徒歩では味わえない特別なアングルからの絶景。カメラを構える乗客も多く、写真愛好家にも人気の季節です。混雑を避けるには平日午前中の便がおすすめです。
「最上峡を訪れるならまずは秋」といえるほど、紅葉の舟旅は多くの人の心に残る体験です。
2-4.冬だけのこたつ舟体験(12月〜3月)

参考:https://mokkedano.net/spot/30394
冬限定の「こたつ舟」は、最上峡芭蕉ラインの名物であり、雪国ならではの非日常体験を提供します。
舟の中にこたつが設置されており、外は一面の銀世界、内はぬくぬく。視覚と触覚のギャップが、他にはない“冬の贅沢”を生み出します。
こたつに入りながら窓の外を見ると、雪がしんしんと降り、木々には霧氷がつき、川は静寂に包まれています。舟唄や語り部の話も冬らしい情緒に満ちており、特に女性旅やカップルに人気です。運航は通常12月〜3月末までで、積雪状況によっては見合わせになることもあるため、事前の確認が推奨されます。
冬の最上峡は、寒さを忘れるほどの感動が詰まった“心を温める舟旅”です。
3.最上峡芭蕉ライン舟下りの料金・所要時間・アクセス完全ガイド
最上峡芭蕉ラインの舟下りは、手頃な料金で約1時間、四季の絶景と歴史情緒を味わえる人気観光アクティビティです。アクセスも良好で、電車・マイカー両方に対応しています。
「料金」「所要時間」「アクセス性」は、旅の計画において特に重要なポイントです。最上峡芭蕉ラインは、手軽な料金でありながら、芭蕉ゆかりの地を静かに楽しめる内容が充実しています。さらに、最寄駅や駐車場の整備も進んでおり、誰でも訪れやすい観光地といえます。
料金は大人2,500円、所要時間は約60分。JR古口駅から徒歩約3分の古口港から出発でき、車でのアクセスも無料駐車場が完備されています。また、季節や天候によって運航状況が変わるため、事前確認の方法も用意されています。
最上峡芭蕉ライン観光は、事前準備がしやすく、誰でも安心して訪れやすい舟旅スポットです。以下に詳細をまとめます。
3-1.料金・コース・所要時間(大人2,500円で約1時間)

参考:https://my10.jp/tohoku/yamagata/mogami-river-boat-trip.php
最上峡芭蕉ラインは、大人2,500円の乗船料で約1時間、手漕ぎ舟による最上川舟下りを満喫できます。
この舟下りでは、観光船では珍しいエンジン不使用の手漕ぎスタイルを採用しており、船頭による舟唄や案内も魅力の一部となっています。移動手段としての舟ではなく、「体験」としての価値が高いのが特徴です。
- 【乗船区間】古口港 → 草薙港(片道約12km)
- 【所要時間】約60分
- 【運航便数】1日4〜6便(季節により変動)
- 【料金(2025年5月現在)】
- 大人:2,500円
- 小学生:1,250円
- 幼児:無料(大人同伴) - 【冬期こたつ舟】3,000円(期間限定、事前予約推奨)
観光としての満足度が高く、コストパフォーマンスにも優れているのが最上峡芭蕉ラインの魅力です。
3-2.アクセス(古口駅・車・駐車場情報)

参考:https://x.com/43days/status/1338839400982069251?lang=ar
最上峡芭蕉ラインへのアクセスは、電車でも車でもスムーズ。特にJR古口駅から徒歩約3分という立地が高く評価されています。
遠方から訪れる旅行者にとって、現地での移動手段や駐車場の有無は旅の満足度を左右する重要な要素です。最上峡芭蕉ラインでは、公共交通とマイカーの両方に対応した体制が整っています。
- 【電車利用】
- JR陸羽西線「古口駅」下車 → 徒歩約3分で古口港へアクセス可
- 新庄駅から古口駅までは約20分(乗車時間) - 【車利用】
- 新庄市内から車で約30分
- 鶴岡市から約50分
- 山形市内からは東北中央道+国道47号線経由で約1時間45分 - 【駐車場】
- 古口港、草薙港ともに無料駐車場あり(20台以上駐車可)
- 大型バス用スペースもあり、団体利用にも対応
電車でも車でも快適にアクセスできるため、幅広い年齢層や旅行スタイルに対応可能です。
3-3.天候と運航状況の確認方法
舟下りの安全性を確保するため、悪天候や増水時は運休になる可能性があります。事前確認が重要です。
最上峡芭蕉ラインはエンジンを使わない分、川の流れや風の影響を受けやすいため、安全基準に従って運航を判断しています。予約の前後には運行状況のチェックが不可欠です。
- 【確認方法①】
- 公式サイト「運航状況ページ」:毎朝8:00頃更新
→https://www.blf.co.jp/ - 【確認方法②】
- 電話:0233-72-2001(最上峡芭蕉ライン観光)
- 当日出発直前の天候急変なども対応 - 【よくある影響要因】
- 強風、落雷注意報、大雨・洪水警報、川の増水など
安全に楽しむためには、当日の天気や運航情報を公式サイトや電話でこまめにチェックすることが大切です。
4.舟下りとセットで楽しむ周辺スポット3選|温泉・道の駅・滝カフェ

参考:https://travel.rakuten.co.jp/special/senior/
最上峡芭蕉ラインの舟旅を終えたら、周辺の観光スポットやグルメ、日帰り温泉を楽しむことで、より満足度の高い旅になります。
最上峡エリアは、舟下り以外にも魅力的な立ち寄り施設が点在しており、短時間でも効率よく巡れるのが特徴です。特に、文化・食・温泉といった「旅の三要素」がそろっている点が、観光地としての完成度を高めています。
舟下りの終着点・草薙港から車で数分の範囲内に、韓国文化に触れられる道の駅や、美しい滝と地元スイーツが楽しめるドライブイン、そして源泉かけ流しの日帰り温泉があります。それぞれに特色があり、年齢問わず多くの観光客に喜ばれています。
舟旅の余韻を大切にしたい方にこそ、最上峡周辺の立ち寄りスポットはおすすめです。移動の負担も少なく、気軽に非日常を味わえるのが魅力です。
4-1.道の駅とざわ「高麗館」で韓国文化と食事を満喫

参考:https://mag.yway.jp/special/46164/
舟下りの後は、すぐ近くにある道の駅とざわ「高麗館」で、韓国文化に触れながら本格的なグルメを堪能できます。
戸沢村は、1990年代から韓国との文化交流が盛んで、「高麗郷」をテーマにした観光振興が行われてきました。その拠点となるのが「道の駅とざわ 高麗館」で、館内では食・雑貨・展示などを通して韓国の伝統に出会えます。
レストランでは、石焼ビビンバや本場の冷麺が人気。キムチや韓国コスメの土産コーナーも充実しています。また、韓国の民族衣装「チマチョゴリ」を着ての記念撮影も可能で、SNS映えする体験型観光が楽しめます。建物は韓国様式の屋根を模しており、まるで小さな韓国に立ち寄ったような感覚になります。
国内にいながら異文化体験ができる「道の駅とざわ 高麗館」は、旅の途中に新鮮な驚きと味をプラスしてくれる絶好の立ち寄りスポットです。
4-2.白糸の滝とドライブインで写真&ソフトクリーム

参考:https://ppap.kinto-jp.com/spot/2940
舟下りの終点から車で数分、白糸の滝とドライブインは、最上峡エリアで気軽に自然と味覚の両方が楽しめる場所です。
白糸の滝は、高さ20mから流れ落ちる水の筋が絹糸のように繊細で、写真映えするスポットとして知られています。滝の近くにはドライブインがあり、休憩と軽食を同時に楽しむことができます。
滝は国道47号線沿いにあり、無料駐車場完備。ドライブインでは地元牛乳を使った濃厚ソフトクリームが人気で、夏場には特に多くの観光客が訪れます。水しぶきの音をBGMに、ベンチに腰かけてのんびり過ごす時間は格別です。
白糸の滝とドライブインは、舟下り後の余韻を味わいながら、自然とスイーツを楽しめる癒しの立ち寄りポイントです。
4-3.日帰り温泉「ゆ〜チェリー」で体も心も癒される

参考:https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/145473/145473.html
旅の疲れを癒すなら、舟下りの後に立ち寄れる「ゆ〜チェリー」の源泉かけ流し温泉がおすすめです。
「ゆ〜チェリー」は新庄市にある人気の立ち寄り温泉施設で、舟下りから車で約25分とアクセスも良好。ナトリウム-塩化物泉の泉質は、保温・保湿効果が高く、特に冷え性や疲労回復に効果があるとされています【出典:厚生労働省 温泉成分表】。
内風呂は広々とし、露天風呂では四季の山並みを眺めながらゆったりと湯浴みが可能。脱衣所も清潔で、レストランや売店も併設されているため、観光客にとって非常に使い勝手が良い施設です。また、地元の人々にも愛されているため、混雑時でもアットホームな雰囲気が漂います。
「ゆ〜チェリー」で温泉につかれば、舟旅の思い出がさらに豊かになり、心身ともにリフレッシュできることでしょう。
5.船頭が教える舟旅の楽しみ方|舟唄・おすすめ時間・裏話を紹介

参考:https://travel.navitime.com/ja/area/jp/spot/02301-3400017/
最上川舟下りの魅力を何倍にも深めるコツは、「舟唄」と「混雑を避ける時間帯選び」にあります。観光客としての視点だけでなく、地元船頭や案内人の“旅の流儀”を知ることで、より濃密な体験が可能になります。
表面的な観光情報ではわからない、地元に根ざした文化や時間帯による雰囲気の違いを知ることで、舟旅の価値が格段に高まるためです。観光ルートは同じでも、体験の質は工夫次第で変わります。
船頭が唄う最上川舟唄には、川を舞台にした労働と暮らしの歴史が込められています。また、観光バスが集中する午後を避け、午前中や平日を選ぶだけで、静けさや川風の心地よさをじっくり味わえます。これは実際に案内をしている地元関係者の多くが勧めている旅の工夫です。
最上川舟下りを「観光」で終わらせないためには、地元ならではの視点とタイミングが鍵です。
5-1.船頭が語る“舟唄”の魅力と旅の流儀

参考:https://mirailab.info/column/42935
「最上川舟唄」は、舟下りの雰囲気を盛り上げるだけでなく、地域の暮らしと歴史を伝える重要な文化遺産です。
舟唄とは、舟を漕ぐ際に労働のリズムを整えるために唄われていた作業唄(労働唄)の一種で、最上川舟唄は特に情緒と旋律が美しいことで知られています。現在では観光体験としても再評価されており、舟下りの見どころの一つになっています。
舟の中では、船頭が唄う生の舟唄が響き、川の流れや鳥のさえずりと交じり合って独特の“間(ま)”を生み出します。歌詞には「いのちの川」としての最上川が織り込まれ、かつての船運時代の情景が浮かぶような構成になっています。船頭によって節回しやタイミングが異なるのも、一期一会の味わいです。船頭さんいわく、「風の音に合わせて唄うと、川が喜ぶような気がする」とのこと。
“舟唄”は、観光ではなく「文化」として受け取ることで、舟下りが単なる移動から感動体験へと変わるのです。
5-2.混雑を避けて静かに楽しむなら午前便&平日がおすすめ

参考:https://www.kankoh.vill.tozawa.yamagata.jp/kotatu-boat/
最上川舟下りを静かに、ゆったりと満喫したいなら「午前便」かつ「平日」を選ぶのが最適です。
観光バスや団体ツアーは午後に集中する傾向があり、時間帯によって舟の混雑具合や川辺の静けさに大きな差が出るためです。また、午前中は川の水が澄んでおり、光の角度も柔らかく、写真映えも良好です。
実際に案内人として何度も乗船していますが、平日午前9〜11時の便は乗客が少なく、船内に余裕があるため、席を自由に選べるケースもあります。加えて、風がまだ穏やかな時間帯であり、舟が安定しやすく、年配の方やお子様連れにも安心です。紅葉シーズンなどは、午前の便でも人気が高まるため、早めの予約を推奨します。
静かな川の時間を心ゆくまで味わいたい方は、「午前×平日」のゴールデンタイムを狙ってみてください。
6.最上川舟下りの不安を解消!天候・服装・高齢者対応などQ&A集

参考:https://stock.adobe.com/jp/search?k=q
最上峡芭蕉ライン観光を安心して楽しんでいただくために、乗船前に多くの方が抱く「気になる点」に丁寧にお答えします。
舟下りという非日常体験では、天候・安全性・設備面などに不安を抱くのは自然なことです。しかし、事前に正確な情報を知っておくことで、安心して旅を楽しめるようになります。
たとえば「雨の日でも乗れるの?」「足元は滑らない?」「食事はどうするの?」といった質問は、毎日のように寄せられます。そうした声に基づき、プロの目線で解説を行います。
以下のFAQをチェックすることで、最上川舟下りをより安心・快適に楽しんでいただけます。
6-1.最上川舟下りは雨の日でも運航されますか?
雨天でも最上峡芭蕉ラインの舟下りは基本的に運航されますが、強風や河川増水の際は中止になる可能性があります。
舟には屋根がついており、通常の雨なら濡れる心配は少ない設計です。ただし、強風による転覆リスクや視界不良、雷注意報発令時などは、安全を最優先として運航中止となります。
実際には、小雨や霧雨程度であれば運航されています。船内にはビニールカーテンも設置されており、冷たい風の侵入も防ぎます。過去の例では、台風接近時や局地的な豪雨予報が出た際に当日朝に中止が決まることがあります。
雨天決行が基本ですが、強風や大雨が予想される日は、事前に天気予報と運航情報をチェックしておきましょう。
6-2.高齢者でも乗れる?(→足元が安定していて安心)
最上峡芭蕉ラインの舟下りは、高齢の方でも安心して乗れるバリアフリーに近い設計がなされています。
舟の乗降場所は平坦で、乗船時にはスタッフが付き添いをしてくれます。また、舟の床面は安定しており、揺れが少ないため、座って過ごす時間も快適です。
実際に70代や80代の方も多く乗船されています。杖をついた方でも無理なく移動でき、船内では木製の座布団やこたつが用意される季節もあります。万が一に備えてライフジャケットの着用もあり、スタッフが乗船前に丁寧に装着をサポートします。
足腰に不安のある方やご高齢の方でも、十分に配慮された設備とサービスにより、安全かつ快適に舟旅を楽しめます。
6-3.食事はできる?(→船内では不可、近隣にレストランあり)
舟下り中の船内での食事はできませんが、近隣には食事処や道の駅が充実しているため、グルメにも困りません。
船内は移動中の安全と清潔保持のため、飲食が禁止されていますが、古口港周辺や下船地の草薙港付近には地元食材を使ったレストランが複数あります。
おすすめは「道の駅とざわ 高麗館」にある韓国料理レストラン。石焼ビビンバや冷麺が人気です。また、「白糸の滝ドライブイン」では山形名物の玉こんにゃくや蕎麦が味わえます。舟下りの前後に食事を挟むことで、旅の時間配分にもゆとりが生まれます。
船内での食事はできませんが、舟旅の前後に地域の味を楽しめるグルメスポットが点在しており、旅の満足度はむしろ高まります。
7.【保存版Q&A】最上峡芭蕉ライン観光に関するよくある質問まとめ
Q1. 最上川舟下りはどのくらいの時間で終わりますか?
A. 所要時間は約1時間(片道約12km)です。途中で下船せず、ゆっくりと最上川の風景を楽しめます。
Q2. 料金はいくらですか?
A. 大人2,500円、小学生1,250円、未就学児は無料です(2025年5月現在)。こたつ舟は冬季限定で3,000円です。
Q3. 雨の日でも運航しますか?
A. 小雨なら屋根付きの舟で運航しますが、強風や増水、雷注意報発令時は中止される場合があります。
Q4. 車椅子や足の悪い方でも乗れますか?
A. 乗船場はバリアフリーではありませんが、スタッフが乗降を丁寧にサポートしてくれます。事前相談をおすすめします。
Q5. こたつ舟はいつからいつまで乗れますか?
A. 例年12月上旬〜3月下旬まで運航しています。暖かいこたつに入って雪景色を楽しむことができます。
Q6. 最寄駅から歩いて行けますか?
A. JR陸羽西線「古口駅」から古口港までは徒歩約3分と非常に近く、電車旅の方にも便利です。
Q7. ペットは同伴できますか?
A. 原則としてペットの乗船はできません(介助犬は例外)。最新の対応は公式サイトにてご確認ください。
Q8. 食事は舟の中でできますか?
A. 舟内での飲食は不可です。道の駅とざわ「高麗館」や白糸の滝ドライブインなど、周辺にレストランがあります。
Q9. 予約は必要ですか?
A. 個人利用は予約なしでも乗れますが、紅葉シーズンや団体利用の場合は予約がおすすめです。
▶ 予約ページ:https://www.blf.co.jp
Q10. 子ども連れでも安心ですか?
A. 舟の揺れは少なく、スタッフの補助もあるため、小さなお子様連れでも安心して楽しめます。ライフジャケットも完備です。
📌関連リンク:
道の駅とざわ 高麗館:https://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/Michi-no-Eki/yamagata/yg01.html
最上峡芭蕉ライン観光公式:https://www.blf.co.jp
戸沢村観光協会:https://www.vill.tozawa.yamagata.jp
ゆ~チェリー:https://youcherry.com
山形県文化財データベース「最上川舟唄」https://www.pref.yamagata.jp/020073/bunkazai/bunkazai-data/kenminzoku/yamagataken/10.html
最上峡芭蕉ライン観光公式サイトhttps://www.blf.co.jp
最上峡芭蕉ライン観光株式会社公式サイト:https://www.blf.co.jp
戸沢村観光協会:https://www.vill.tozawa.yamagata.jp
国立国会図書館デジタルコレクション『おくのほそ道』
山形県公式観光情報サイト「やまがたへの旅」:https://yamagatakanko.com
山形県バリアフリー観光マップ(高齢者対応観光施設リスト)
:https://www.pref.yamagata.jp/ou/shokokanko/110002/barrierfree/