【2028年朝ドラ】斎藤茂吉ゆかりの地5選|記念館・生家・箱根山荘を巡る上山観光ガイド
2028年度前期のNHK連続テレビ小説「ほんのモキチ」は、歌人・精神科医の斎藤茂吉と妻・輝子をモデルにした作品です。
ドラマの放送決定をきっかけに、山形県上山市には全国から多くのファンが訪れることが期待されています。
この記事では、朝ドラを見る前後にぜひ訪れたい斎藤茂吉ゆかりのスポットを紹介します。
朝ドラ「ほんのモキチ」とは

参考:https://www.nhk.jp/g/blog/1pixm9gd6/
2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』は、日本を代表する歌人・精神科医である斎藤茂吉と、その妻・斎藤輝子をモデルにしたオリジナル作品です。脚本は宮藤官九郎、主演は河合優実が務めます。物語は史実をもとにしながらも、フィクションとして大胆に再構成された作品で、「朝ドラ史上、最も不仲な夫婦」をテーマに描かれることが発表されています。
主人公のモデルとなる輝子は、自由奔放な性格から「悪妻」と評されることもありましたが、その一方で自分らしい生き方を貫き、晩年には世界108か国を旅したことでも知られる人物です。一方、夫の茂吉は歌人として数々の名作を残すだけでなく、精神科医としても活躍しました。性格も価値観も正反対の二人が、ぶつかり合いながらも40年以上連れ添った夫婦の物語が、本作の大きな見どころです。
ドラマの放送決定により、茂吉ゆかりの地である山形県上山市にも注目が集まっています。市内には、茂吉の生涯や作品に触れられる記念館をはじめ、生家や執筆の場となった箱根山荘の勉強部屋、ゆかりの建物である環翠亭など、多くの関連スポットが残されています。
この記事では、朝ドラをきっかけに斎藤茂吉に興味を持った方へ向けて、ドラマとあわせて訪れたい上山市のゆかりの地を紹介します。作品の背景を知ることで、ドラマをより深く楽しめるだけでなく、実際に茂吉が生きた場所を歩くことで、その人生や短歌の世界をより身近に感じられるでしょう。
斎藤茂吉とは

斎藤茂吉は、1882年(明治15年)に現在の山形県上山市金瓶で生まれた歌人・精神科医です。日本近代短歌を代表する人物の一人として知られ、医師として精神医学の研究・診療に携わる一方、生涯で約18,000首に及ぶ短歌を残し、そのうち約14,000首が歌集に収められています。文学と医学という二つの分野で大きな足跡を残した人物として、今も高く評価されています。
14歳で上京した茂吉は、後に養父となる精神科医・斎藤紀一のもとで学び、開成中学校、第一高等学校を経て東京帝国大学医科大学へ進学しました。第一高等学校在学中に正岡子規の短歌に感銘を受けて作歌を志し、歌人・伊藤左千夫に師事しました。歌誌『アララギ』の中心人物として活躍し、1913年(大正2年)に刊行した第一歌集『赤光(しゃっこう)』で歌壇に大きな衝撃を与えました。代表作「死にたまふ母」は現在でも近代短歌の名作として広く知られています。
医学者としては精神医学を専門とし、長崎医学専門学校の教授を務めた後、オーストリアとドイツへ留学して最先端の精神医学を学びました。帰国後は青山脳病院の院長として診療と研究に尽力し、多忙な医師生活を送りながらも創作活動を続けました。医学で培った鋭い観察眼や人間への深いまなざしは、茂吉の短歌にも色濃く表れています。
1951年(昭和26年)には文化勲章を受章し、日本文学を代表する歌人としてその功績が認められました。現在も山形県上山市には、茂吉の生涯や作品に触れられる斎藤茂吉記念館をはじめ、生家やゆかりの建物が残されており、多くの人がその足跡を訪ねています。朝ドラ『ほんのモキチ』の放送をきっかけに、これらのゆかりの地にもさらに注目が集まることが期待されています。
① 斎藤茂吉記念館

斎藤茂吉の人生と短歌に触れるなら、まず訪れたい場所

山形県上山市にある斎藤茂吉記念館は、歌人・精神科医として活躍した斎藤茂吉の生涯と作品を総合的に紹介する文学館です。1968年(昭和43年)に開館し、茂吉の生誕地に近い「みゆき公園」内に建てられました。建物は建築家・谷口吉郎の設計によるもので、1989年には谷口吉生の設計により増築・改修が行われています。2018年には展示が全面リニューアルされ、より分かりやすく茂吉の世界を学べる施設となりました。
館内には、短歌の自筆原稿や書簡、愛用品、写真、書画など数多くの貴重な資料が収蔵・展示されており、歌人としてだけでなく、精神科医として歩んだ茂吉の人生も知ることができます。第一歌集『赤光』をはじめとする代表作の背景や創作活動についても詳しく紹介されているため、文学に詳しくない方でも理解しやすい展示内容です。
朝ドラ『ほんのモキチ』を見る前後に訪れたい理由

2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』では、斎藤茂吉と妻・輝子をモデルにした物語が描かれます。ドラマを観る前に訪れれば、茂吉がどのような人物だったのかを理解でき、作品への理解がより深まります。逆に、ドラマを観た後なら、実際に使われていた資料や本人の筆跡、当時の写真を見ることで、ドラマでは描ききれない実像に触れることができるでしょう。
また、館内には後に紹介する「箱根山荘(童馬山房書屋)」も移築・保存されており、創作の現場を間近で見学できるのも大きな魅力です。
蔵王を望む静かなロケーションも魅力

記念館は蔵王連峰を望む「みゆき公園」の高台に位置し、四季折々の自然に囲まれています。茂吉自身も終戦後に上山へ疎開した際、この場所をたびたび訪れ、静かな時間を過ごしたと伝えられています。館内だけでなく、公園を散策しながら蔵王の景色を眺めることで、茂吉が愛した故郷の風景を体感できます。
基本情報
- 所在地:山形県上山市北町字弁天1421
- 開館時間:9:00~17:00(最終入館16:45)
- 休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、7月第2週の7日間、年末年始
- JR奥羽本線「茂吉記念館前駅」から徒歩約3分
- 東北中央自動車道「山形上山IC」から車で約5分
- 駐車場あり
このあと紹介する箱根山荘の勉強部屋を合わせて見学すると、斎藤茂吉がどのような環境で数々の名作を生み出したのか、より立体的に感じられます。
東京・仙台方面から訪れる方へ|Suicaが使える駅です

斎藤茂吉記念館の最寄り駅はJR奥羽本線「茂吉記念館前駅」です。2024年3月からSuica対応駅となり、仙台エリアのSuica・モバイルSuicaが利用できます。
首都圏では「JRならどの駅でもSuicaが使える」という感覚の方も多いですが、山形県内では現在もSuicaが利用できない駅が残っています。
例えば、奥羽本線ではかみのやま温泉駅から村山駅までがSuica対応区間となっており、それより南の米沢方面へ向かう場合は、利用する区間によって紙のきっぷが必要になるケースがあります。
そのため、
- 東京・仙台方面から茂吉記念館前駅まで訪れる場合は、Suicaでスムーズに乗り降りできます。
- 一方で、米沢方面などSuica非対応駅へ足を延ばす予定がある場合は、事前に利用方法を確認しておくと安心です。
山形では無人駅も多く、Suicaが利用できない駅では紙のきっぷが必要になることがあります。都市部とは少し異なる鉄道事情も、旅の前に知っておくと安心でしょう。
② 箱根山荘(勉強部屋)
茂吉が名作を生み出した静寂の書斎

箱根山荘の勉強部屋は、斎藤茂吉が神奈川県箱根町強羅に所有していた別荘「箱根山荘」の離れに設けられた書斎です。茂吉自身が「勉強部屋」と呼んでいたこの建物は、1939年(昭和14年)秋に建てられました。その後、1979年(昭和54年)に現在の上山市・みゆき公園へ移築され、一般公開されています。
木造平屋の質素な建物ですが、その静かな空間には、茂吉が思索を重ね、多くの短歌や随筆を生み出した当時の雰囲気が今も色濃く残っています。華美な装飾はなく、文学と真正面から向き合った茂吉の人柄を感じられる場所です。
茂吉が創作に打ち込んだ”文学の原点”

箱根山荘は、茂吉が日常の喧騒から離れ、創作や読書に没頭するための大切な場所でした。勉強部屋では短歌の推敲だけでなく、古典文学や医学書を読み、研究を深めていたと伝えられています。
精神科医として患者と向き合いながら歌人として創作を続けた茂吉にとって、この静かな空間は心を整える特別な場所でもありました。窓から差し込む柔らかな光や木のぬくもりに包まれると、当時の茂吉が机に向かっていた情景を自然と思い浮かべることができます。
朝ドラ『ほんのモキチ』を観る前後に訪れたい場所
2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』では、茂吉が歌人として歩んだ人生や創作活動も描かれることが期待されています。
ドラマで創作の場面が登場した際、この勉強部屋を訪れることで、茂吉がどのような環境で作品を書き続けたのかをよりリアルに感じられるでしょう。史料を見るだけでは伝わらない「空気感」を体験できることが、この場所最大の魅力です。
記念館とあわせて見学するのがおすすめ
箱根山荘の勉強部屋は、斎藤茂吉記念館が建つみゆき公園内に移築保存されているため、記念館の見学とあわせて訪れることができます。
館内で茂吉の生涯や代表作を学び、その後に実際の勉強部屋へ足を運ぶと、「この場所から数々の名歌が生まれたのか」と実感できるはずです。文学ファンはもちろん、朝ドラをきっかけに茂吉を知った方にもぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
③ 環翠亭

斎藤茂吉が愛した、上山を代表する迎賓の空間

環翠亭(かんすいてい)は、山形県上山市に残る歴史ある日本建築で、明治時代から多くの文化人や政財界の人々を迎えてきた迎賓施設です。四季折々の庭園に囲まれた落ち着いた佇まいは、現在も上山を代表する歴史的建造物の一つとして親しまれています。
斎藤茂吉もこの環翠亭をたびたび訪れ、庭園を眺めながら静かな時間を過ごしたと伝えられています。上山の豊かな自然や穏やかな景観は、茂吉が生涯愛し続けた故郷の風景そのものであり、その感性を育んだ場所の一つといえるでしょう。
茂吉ゆかりの景色を今も感じられる

環翠亭の魅力は、建物そのものだけではありません。
窓越しに広がる日本庭園や、季節ごとに表情を変える木々は、100年以上前と変わらない静けさを感じさせてくれます。派手な観光施設ではありませんが、その落ち着いた空間は、短歌を愛した茂吉の世界観に触れるのにぴったりです。
朝ドラ『ほんのモキチ』で描かれる夫婦の物語や、茂吉の人生に思いを巡らせながら庭園を眺めれば、ドラマとはまた違った視点から作品の世界を味わえるでしょう。
記念館とあわせて巡りたいスポット

環翠亭は、斎藤茂吉記念館や生家とあわせて訪れることで、茂吉が生きた上山の空気をより深く感じられます。
記念館で茂吉の生涯を学び、箱根山荘の勉強部屋で創作の現場に触れ、そして環翠亭で静かな庭園を眺める——そんな時間は、文学ファンだけでなく、朝ドラをきっかけに茂吉を知った人にとっても忘れられない体験になるはずです。
④ 生家

日本を代表する歌人が生まれた原点の地

現在の山形県上山市金瓶(かなかめ)には、1882年(明治15年)に斎藤茂吉が生まれた生家が残されています。茂吉は守谷家の三男として誕生し、幼少期をこの豊かな自然に囲まれた地で過ごしました。その後、医師・斎藤紀一の養子となって上京しますが、故郷への深い愛情は生涯変わることなく、多くの短歌にも上山の風景や家族への思いが詠まれています。
現在の生家は、茂吉の生い立ちを知ることができる貴重な場所として保存されており、近くには斎藤茂吉記念館やみゆき公園があるため、あわせて訪れることで茂吉の人生をより深く知ることができます。
茂吉の原風景が今も残る金瓶地区

生家周辺には、蔵王連峰を望む田園風景が広がっています。
四季折々に表情を変える山々や田畑は、100年以上前に茂吉が見ていた景色と大きく変わっていません。こうした自然環境は、茂吉の繊細な感性を育み、故郷を詠んだ数多くの短歌にも大きな影響を与えたと考えられています。
華やかな観光施設ではありませんが、実際にその土地を歩くことで、茂吉が幼少期に見ていた風景や、故郷への思いをより身近に感じることができるでしょう。
朝ドラ『ほんのモキチ』で注目される場所
2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』では、茂吉と妻・輝子の人生が描かれますが、その物語は茂吉の少年時代から始まる可能性もあります。
生家は、歌人・精神科医として大成する以前の茂吉を知るうえで欠かせない場所です。ドラマで描かれる幼少期や家族との暮らしを思い浮かべながら訪れることで、作品への理解もより深まるでしょう。
記念館とセットで巡るのがおすすめ
斎藤茂吉記念館では、歌人・医師としての功績や代表作を学ぶことができます。一方、生家では、茂吉がどのような環境で育ち、どのような故郷を心の拠り所としていたのかを肌で感じることができます。
「学ぶ」だけでなく、「歩いて感じる」ことができるのが上山観光の魅力です。朝ドラ『ほんのモキチ』をきっかけに茂吉を知った方は、ぜひ生家まで足を延ばし、日本近代短歌を代表する歌人の原点に触れてみてください。
見学前に知っておきたいポイント


斎藤茂吉の生家は現在も建物が残っていますが、一般的な観光施設とは異なり、現在も人がお住まいの住宅です。 見学の際は敷地内へ立ち入らず、静かに見学するなど、居住者や近隣住民への配慮を心掛けましょう。
また、生家は斎藤茂吉記念館から約1.6km離れており、車であれば数分ですが、徒歩では約20分かかります。途中は歩道が左右に分かれている区間や、歩行者向けとは言いにくい道路もあるため、徒歩での移動はあまりおすすめできません。
さらに、生家周辺へ続く道は幅が狭く、大型車ではすれ違いが難しい場所があります。普通車でも十分注意して走行し、可能であればコンパクトカーなどで訪れると安心です。
ゆかりの地を効率よく巡るなら、斎藤茂吉記念館を見学したあと、車やタクシーで生家へ向かうルートがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 朝ドラ『ほんのモキチ』は斎藤茂吉の実話ですか?
A. 完全な実話ではありません。『ほんのモキチ』は斎藤茂吉と妻・輝子をモデルとしたオリジナル作品です。史実をもとにしながらも、登場人物やエピソードにはドラマとしての脚色が加えられています。
Q. 斎藤茂吉記念館の見学時間はどのくらいですか?
A. 展示をゆっくり見学する場合は約60〜90分が目安です。映像展示や企画展も見学する場合は、1時間半ほど確保すると余裕を持って楽しめます。
Q. 箱根山荘の勉強部屋は見学できますか?
A. はい。箱根山荘の勉強部屋(童馬山房書屋)は、斎藤茂吉記念館がある「みゆき公園」内に移築・保存されており、見学できます。見学の可否や公開状況は、事前に斎藤茂吉記念館の公式サイトで確認することをおすすめします。
Q. 生家は一般公開されていますか?
A. 茂吉の生家は現存していますが、公開範囲や見学方法は時期によって異なる場合があります。訪問前に斎藤茂吉記念館や上山市観光情報で最新情報を確認すると安心です。
Q. 朝ドラのロケ地になっていますか?
A. 現時点では、ロケ地の詳細は公表されていません。今後、NHKや関係自治体から新たな情報が発表される可能性があります。
Q. 茂吉ゆかりの地を巡るなら、どれくらい時間が必要ですか?
A. 斎藤茂吉記念館、箱根山荘の勉強部屋、生家を巡る場合は、約2〜3時間が目安です。さらに、かみのやま温泉や上山城など周辺の観光スポットも訪れる場合は、半日から1日かけて巡るのがおすすめです。
Q. 茂吉ゆかりの地へは公共交通機関でも行けますか?
A. はい。斎藤茂吉記念館はJR奥羽本線「茂吉記念館前駅」から徒歩約3分とアクセスしやすい場所にあります。生家など周辺スポットも、徒歩やタクシーを組み合わせることで巡ることができます。
Q. 朝ドラを見る前と見た後、どちらに訪れるのがおすすめですか?
A. どちらもおすすめです。放送前に訪れると、ドラマの時代背景や人物像をより深く理解できます。一方、放送後に訪れると、実際の資料やゆかりの地を巡りながらドラマの世界を振り返ることができ、新たな発見につながります。
まとめ
2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』の放送決定により、歌人・精神科医として日本文学に大きな足跡を残した斎藤茂吉と、その妻・輝子に再び注目が集まっています。
山形県上山市には、茂吉の生涯や作品に触れられる斎藤茂吉記念館をはじめ、創作の舞台となった箱根山荘の勉強部屋、幼少期を過ごした生家など、茂吉の人生をたどることができる貴重な場所が今も残されています。それぞれを訪れることで、教科書やドラマでは知ることのできない、茂吉の人柄や創作の背景をより深く感じられるでしょう。
朝ドラをきっかけに茂吉に興味を持った方はもちろん、短歌や文学、歴史が好きな方にとっても、上山市は特別な魅力を持つ旅先です。ゆかりの地を歩きながら、蔵王連峰を望む豊かな自然や静かな街並みに触れることで、茂吉が生涯愛し続けた故郷の風景を体感できます。
ドラマの世界をより深く味わうためにも、ぜひ上山市を訪れ、斎藤茂吉の足跡を巡る旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと、短歌の一首一首に込められた思いや、故郷への深い愛情をこれまで以上に身近に感じられるはずです。
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